お知らせ
2022.11.10発表
細胞内鉄濃度の新たな制御機構を解明 ~ATRAPによるTfR1細胞内在化機構の発見~
1型アンジオテンシン受容体結合タンパク質 (ATRAP)がトランスフェリン受容体 (TfR1)と相互作用することで細胞内鉄代謝に影響を与えるという新たな制御機構を解明しました。本研究成果は、「Scientific Reports」に掲載されました。横浜市立大学 腎臓・高血圧内科学 田村功一教授、涌井広道准教授、安部えり子医師らの研究グループとの共同研究です。
研究成果のポイント
● ATRAP*1がTfR1依存的な鉄取り込みに関わる新たな制御因子であることを明らかにしました。
● ATRAPがTfR1を細胞内在化(インターナリゼーション)することで、TfR1の細胞膜局在を低下させることを示しました。
● ATRAPが細胞内鉄濃度と酸化ストレスシグナルを低下させる働きを持つことを明らかにしました。
● ATRAPの機能促進は慢性腎臓病をはじめ鉄関連疾患に対する新たな治療戦略となると期待されます。
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